品番:0601049200
税込:¥ 4,400,000
本体価格:\4,000,000
本体サイズ:W920 D510 H1000
材質:Oak
配送サイズ:C(らくらく家財宅急便)
取り扱いショップ:静岡本店
こちらのビューローは表面にはイングリッシュオークの無垢材を使用しており、抽斗の中やフレームなどの内側にはイングリッシュパインが使われています。英国で育てられた良質なオークやパインを使っていることから職人の強いこだわりを感じ取れます。構造を見ると天板に見て取れる「蟻継ぎ」と呼ばれる接合方法に目がいきます。これは数ある手法の中でも最も強い接合方法と言われていますがその分非常に時間が掛かり、通常は抽斗の前板と側板を繋げる時に使用される技法です。この技法を全体構造に使うということから職人の家具作りに対する誠実さが滲み出ています。次に一番上の抽斗の脇にある、天板を開けた際に支えるローパーと呼ばれる棒を見ると抽斗の高さと同じであることから18世紀後半の製作であると考えられます。更に抽斗に注目すると、底板に現在では使われることの無くなった技法を見ることが出来ます。縦方向に底板が置かれています。これは18世紀に英国で作られた家具の特徴でもあります。抽斗の表面を見てみると、枠を取り囲むように薄い板が飾りとして付いています。これはコックビーディングと呼ばれる装飾法でこちらも18世紀後半の家具の特徴になります。金具には18世紀中頃から使われているスワンネックというデザインで無垢の真鍮で造られたものになります。丸型のナットが金具そのものの古さを示しています。脚の形はブラケットフィートと呼ばれる17世紀より流行した18世紀の典型的なデザインになります。18世紀の家具装飾は木目の綺麗なウォールナットや熱帯地方から輸入されたマホガニーなどを薄く板状に切り、表面に貼り付けるという寄木張りが主流であり、彫刻が表面に施されるということはあまりありませんでした。その為、この彫刻は19世紀中期の所謂ヴィクトリアン時代に彫られたものであると考えられます。アカンサスの葉と葡萄のような彫刻が見て取れ、こういったモチーフは伝統的であり、「生命」や「豊穣」のシンボルとされています。以上のような構造的特徴や彫刻から18世紀後半に作られた250年近く昔のものであると言えるでしょう。
【その他詳細】
天板材:Solid wood
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